3月11日 トークシリーズ10 ホシノマサハル

このような大変な事態の最中ですが、予定されていたトークシリーズは、そのまま開催する決定をしました。

ゲストの方々、来ていただける方々の念頭には惨事のことは大前提としてあり、浜松市は揺れの端であったという状況の中で考えた結果、たけし文化センターとして日頃大事にしている「日常」ということに目を向け、私達は私達の「日常」にいる人達と向き合う時間を持ちたいと考えました。

被災された方々には、心より御見舞い申し上げます。

NPO法人クリエイティブサポートレッツ 鈴木一郎太

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今回で、ついに第10回を迎えたトークイベント。
ゲストにホシノマサハルさんを迎えコミュニティアートを主にお話いただきました。

ホシノさんは、11年のアメリカ生活の後、2001年頃に日本に戻られました。
アメリカでの生活は現在の自分を形成し、当時を思い返すことは切なさに対峙する行為であり、覚悟がいると言います。

現在、「こどもアートスタジオ」の活動を書籍化・まとめをしている中で、How to(どのように)を書いても「~をやった。」という報告に留まってしまい、ワークショップを始めた際、心的・感情的な面が動機の大元の要素としてあったはずであることが表せていない、と考え直し「これでは物語(基底材)は生まれない」と感じるようになったと言います。

子どもの為であっても大人の為であっても簡単に読むことのできる絵本を多く読むようになり、一方で童話と絵本の間がスッポリと抜かれた隙間があると感じ出し、童話と絵本を繋ぐものを考えるようになりました。
今行っていること、今までに行ってきたこと全てがそこ(スッポリと抜かれた隙間)に集約していく、と言います。自己に向き合った時、必ず触れなければならなかったことが、アメリカでの生活でした。

アメリカ生活で滞在したロサンゼルスは、砂漠地帯の都市で年中あたたかくTシャツやジャージで過ごすことができ、議員の成り立ちが共和党、議会は民主党運営と他地域に比べ、市のプロポジション(規制情報)は実験的な制作も多い都市でした。
ホームレス支援・優遇や、差別の規制も厳しく、土地の気候も関係し、貧しい人も多く生活する地域でもあります。
在米6年目にCAC(カリフォルニアアーツカウンシル)と出会い、肌が震えるほど感動した、と言います。アーティストは自分自身で仕事を作り、認められたことから責任を持って活動し、活動は雑誌を通して公にされ、ホシノさんのアートスタジオは24時間開放されていました。
CACの審査面談では活動履歴や他者に何を提供できるかが問われ、その中で必ず応募者全員に最後に問われるのが「Why are you an artist?(なぜあなたはアーティストなのか?)」という質問でした。
Artistは技術を人に伝えることができ、社会的関わりを持つことが自身の関わりであると感じていきました。

CACの評議会がWhy(何故)という姿勢で支えられていて、保守的基盤のあるアメリカという国に対して対象的であったと言います。湾岸戦争時、兵士出願届けのサインにYesと答えなければ永住権はなく、保守的基盤のあるアメリカに対し了解せねば、自分自身がアメリカでの自由を保護することはできなかった現実がありました。一方で、CACで出会った人々は対個人の結びつきがあり、アメリカという国で生きていく中でとても嬉しいことであったと言います。

白人によるキリスト教主義がどれ程アメリカ社会を苦しめ、目に見えない道徳観で縛っているのかに気付き、小さな点から裂け目を開けていき多様な価値観を見せることができる、きっかけとしてあるのが「ART」であると感じていきました。

浜松に来た時期と同時期にレッツと出会い、子どもから大人への成長について、障がいを抱える人の成長過程が健常者に比べ、ゆっくりとしたものであると感じました。
教育をはじめとし、彼らを取り巻く環境が彼らを遅く成長することで社会に適応させているのではないか。彼らの育ちは我々の育ちとは治外法権的な領域(触れれない領域)であり、また一方、労働に準じる形でなくとも補助金により生活を支える現実がある。
これらにより、社会が障がいを持つ人たちを一部に閉じ込め、隔たりを生ませているのではないか、と言います。

(さとう)
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by lets-talkevent | 2011-03-14 18:19 | 報告


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第1回に参加してくれた、20年ほど日本で暮らすエミリオさんと、閉会後飲みに行きました。
芽里さんは体調が万全でないため帰宅されましたが、スタッフと参加者数名も一緒に流れ、トークの内容を受けて、つっこんだ話をしてみました。

奥の席のソフトボール部にはかなわない感がありましたが、楽しげな雰囲気をバックに、12時すぎまで話はつきませんでした。

今後も時間が許す限り、終了後にゲストや参加者のみなさんと2次会に行きたいなぁ。

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