<   2011年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧

トークシリーズ18 後記

先日、6月23日にトークシリーズ第18回を行いました。
今回は、大阪市立大学で教授を務められている佐々木雅幸さんをお招きし、
「社会包摂と創造都市」についてお話していただきました。


d0202865_22391579.jpg
d0202865_22392880.jpg
d0202865_22393528.jpg
d0202865_22394232.jpg
d0202865_22394971.jpg
d0202865_22395713.jpg
d0202865_2240464.jpg
d0202865_22401131.jpg


(みずこし)
[PR]
by lets-talkevent | 2011-06-28 22:43 | 報告

トーク17 後記

2011年6月11日(土)19:30~21:30
加藤種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長)
「ないものねだりをしないコンパクト経済」
会場:障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァ 浜松市西区入野町8923-4

年間100日以上ホテル住まいという加藤さんは、常に全国各地の地域を視察しています。
視察へ行く際、必ず目的地の周辺地図を事前に調べてから訪れていて、今回も会場となるarsnovaに着いてすぐ、佐鳴湖が見たいと周辺を歩かれていました。
これは、地元に住む私達にとって神社やお寺など当たり前としてあるモノが、実は大切な「地域資源」であることを教えてくださいました。
アサヒビール芸術振興財団は、「文化で地域を元気にする」というコンセプトの元、地域に元々ある資源=文化を見つめる、日本文化として見つめなおす機会を与えるきっかけづくりをしています。
その地域に伝わる「まつり」は、芸術・文化活動であり、現在過疎化している地域への疲弊や隣に誰が住んでいるかわからないという孤立化してしまった都市部の疲弊により、失われつつあるコミュニティを再生するべく、新しい市民社会の実現に向けてのツールとして注目されています。

今日、多くの場面で採用されている「多数決」は結果として、少数派の意見を採用されることがないため、コミュニティの崩壊を招く引き金となっていて、昔は人と人とが主張、譲歩し、すり合わせることでの全員合意を目指した「寄り合い」という形態をとっており、加藤氏はこれに注目し、今日の社会にあった「寄り合い」が出来ないかと考えています。
地域に根差したコンパクト経済は『非効率』と『非生産性』をあげ、加藤氏はこれを文化の最も得意なところとしており、手間暇をかけ、人と丁寧に関わることが大きなポイントとして置いており、「地域は人の力を含め、資源の宝庫」だとも伝えています。

芸術文化(アート)はコミュニティの復活、新しいコミュニティ作りのツール・手法、また豊かなネットワークのひとつとして、アサヒビール芸術文化財団では2002年から毎年アサヒアートフェスティバルが開催されています。


同じくしてレッツは、人同士が「つながる」ことを主として第一に位置付けて活動しています。
また、6月20日には新たな拠点として「たけし文化センター INFO LOUNGE」がはじまり、個々に人が持ち人とのつながりから派生させることで新たな発展が生まれることを前提に私達は社会課題の解決と、新しい価値観の創出を試みています。

一方、たけし文化センターarsnovaでは、いよいよ7月からアサヒアートフェスティバル「隣人たけし文化センター!!!!!!!!!!!!!!!」がスタートします。詳細はこれからホームページ、ブログで随時告知していきますので、こちらもお楽しみに!

d0202865_2114650.jpg
d0202865_21141992.jpg
d0202865_21144145.jpg

(よこやま)
[PR]
by lets-talkevent | 2011-06-14 22:03 | 報告

トークシリーズ16 後記

トークシリーズ「現場のいま 社会のいま」(全23回)
第16回「いい地域でよく生きることと企業経営」
ゲスト 金代健次郎(ベネッセアートサイト副代表)
日時:2011年5月27日(金)19時半~21時半
場所:障害福祉施設ARSNOVA(アルス・ノヴァ)浜松市西区入野町8923-4


約1時間のお話の中で、創業当初から現在、そして今後に渡るまで、主に4期間にわけてお話を頂きました。
地域と文化の関係、企業との関係の話として、端的に結論を言うと、お金の問題が関係すると言います。アートと文化と企業の関係は極めて流動的・導体的であり、この点を見詰めなければ関係は失敗する、と言います。

現在、日本には数多くのアートプロジェクトがありますが、10年以上の継続は数少ないです。それは、アートの持つチカラや要素といったものに頼りすぎていたり、地域社会の持つ特色や持ち味を活かしきれていなかったり、それに付随して資金面と関係する社会的評価を考えなかったりすると継続は難しいとされます。
それと同時に、リーダーの理念や志の高さ、戦略性が必要とされます。



第一期として、1970年代から80年代後半までのお話をして頂きました。
アートの要素が会社の中で始まりだしたのは、創始社長が収集した美術品を社内展示したことからでした。
人に人格があるように会社や団体にも人格がある(社格)という考えから、良い仕事をすれば会社は伸びるわけではなく、持続的に良い環境を作ることが大切である点があります。元々、創始社長は学校の教員で戦前は岡山の山奥に赴任していて、その点からも社員の成長を常に気にされていました。アートを通して社員が文化への関心を高めてもらいたい、アートを通して社員が豊かになることを考えていました。


第二期として、1980年代後半から1998年までのお話をして頂きました。
企業も拡大し、地域社会に関係を持つことが深まっていくこととなっていきます。
ベネッセの考え方を形にするとどうなるか、という動きから直島に美術館を持つようになっていきます。
1992年に建築家安藤忠雄氏によりベネッセハウスが建てられ、ベネッセの意となる「自らを振り返って考え、自分の存在感を確実なものにする」を表しました。コンセプチャルな面が表立って現れるようになっていく時期です。
創始社長が1986年に71歳で急遽し、次期社長の福武氏が会社の求心力を考えた時に社名変更をします。社名に理念そのものである「ベネッセ」をぶつけ、その姿を直島に求めることとなっていきます。


第三期として、1998年から現在までのお話をして頂きました。
企業は最も現代を反映していて、ベネッセも上場企業となっていき利益重視の姿勢となり、企業とアート(財団側)との距離感は生まれていくこととなります。
当時、企業側(ベネッセ側)は財団側の活動に関心は薄く、1990年代の日本における利益中心の社会動向や、企業の上場も関係している。その姿は直島での活動への社会的評価と反比例していく形となりました。
この時期に大事にしていたのは、現代アートの特質である見る人に主体がある姿勢と、地域の再生には地域住民が主体である姿勢が重なります。ベネッセの基本理念も現代アートの特質と重なり、直島での活動で一体化していくこととなります。
一見して距離感が生まれたと見える、企業側・財団側の関係性。しかし、企業側(ベネッセ)関係社員2万人に毎年行われる「ベネッセのブランドを一番に高めているものは何か?」という質問に対し、最も多い返答が「直島での活動」というものであると言います。


第四期は現在から今後のことを話して頂きました。
地域の拡大・関係団体の拡張とアートが近づくことによって社内外・国内外の評価が高まることにより、ベネッセの社会的評価を享受するようになる。初めは企業活動としてあったものが、アートと繋がり地域と繋がることで社会的な評価を得る形となりました。
直島の活動の原点としてあるのが、木村庄三郎氏が10年程前に書かれた「たがやす文化の時代」の考えにあります。
21世紀型(成熟した環境)の観光のありかたとして「住んでよし訪れてよし」という地域のありかたが良いのでは、とされ、住んでいる人が喜ばない地域振興は続かないと考えます。

国際的評価の高い、瀬戸内国際芸術祭でも上記の考えは変わりません。
文化芸術の地域振興は地域の人が喜ばなければならない。瀬戸内国際芸術祭においても4年がかりの各島への説得期間がありました。
到達点として地域振興の形が見えてきましたが、直島でのプロジェクトを振り返るとメセナ活動ということを考えて初めから行ってきてはいなかった、と言います。
企業側からするとアートによって自分たちの企業コンセプトを表現することに特化していたと言います。
その一方で、徹底した地域への入り込みをしていった経緯があります。

今後としてのビジョンとして、住んでよし訪れてよしという土地を如何に特色あるものにするか、しかないと言います。
例えば、瀬戸内海は日本近代化の負の遺産の土地でもあり、公害問題という非常に重い過去や産廃問題・ハンセン病棟があった過去があります。それを如何に未来に新しい価値として持ち込んでいくかが重要とされます。
アートプロジェクトの中にも、患者の使っていた義足などの補助器具を扱った作品や、一番のインパクトとしてあったのが海に捨てられていたハンセン病患者用の解剖台を引き上げ、作品として提示するものがありました。自分たちの過去を表す最もな形を見つめ、そういったものを通して過去を振り返り未来に持ち込んでいく姿勢が必要です。

又、これからの時代として、今ある組織の良いところを、どうお互いに引き出していけるかを積極的に行うことが必要とされます。
今あるもので自己完結できない日本の現状。それは、それぞれが独立したロジックの中で動いている限り無理である、と言います。その点をアートという媒介を通して組織体として結びつき、統合的に行っていけるのではないか、と考えられます。


まとめとして、財団の動向についてお話いただきました。
2007年に福武財団が始まった動機として、ソフトパワーによる地域振興の有効性が見えてきた点があったからと言います。
株式100万株、時価30億円をファンデーションとし、約1億円の助成を行うこととなります。3年間に451件の応募に対し、69件に2億5000万円の助成を行っていきました。
助成を行う際の観点として5つの観点があると言います。

まず地元とやれているか、地域に主体性があるか。
活動が面的であり、地域社会に入っているか。
現代アートの新しい表現としてある誰が見ても自分で答えを持てる点があるか。
持続的・継続的であるか。
そして世界に発信しているか。


先進諸国の中で、文化芸術で地域振興をしているのは日本がトップレベルであるといわれています。
英国ルーブル美術館も直島での活動を視察しており、それは多くの来場者がありながらも、来場者の大多数が展示品を理解しないままであることに美術館側が悩んでいる現状があった為、と言います。


地域振興に必要なものとして、第一に地域住民の為であることがわかりました。
出会う人との関係性に常に目をむけ疎かにしない、人との関わりを丁寧に行う、生活者として当たり前の姿勢が社会を構築していく重要なことだと思いました。

(さとう)
d0202865_1336341.jpg

d0202865_13362654.jpg
d0202865_13364842.jpg

[PR]
by lets-talkevent | 2011-06-10 13:37


トークシリーズ 「現場のいま・社会のいま」


by lets-talkevent

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
告知
報告
基本情報
変更
未分類

最新の記事

10月のトークシリーズのお知らせ
at 2011-10-20 18:43
開催趣旨
at 2011-09-30 15:39
次回のトークシリーズ
at 2011-09-30 13:34
ルール
at 2011-09-30 12:36
トークシリーズ20 後記
at 2011-07-30 22:18

以前の記事

2011年 10月
2011年 09月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月

白木屋

第1回に参加してくれた、20年ほど日本で暮らすエミリオさんと、閉会後飲みに行きました。
芽里さんは体調が万全でないため帰宅されましたが、スタッフと参加者数名も一緒に流れ、トークの内容を受けて、つっこんだ話をしてみました。

奥の席のソフトボール部にはかなわない感がありましたが、楽しげな雰囲気をバックに、12時すぎまで話はつきませんでした。

今後も時間が許す限り、終了後にゲストや参加者のみなさんと2次会に行きたいなぁ。

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧